一方、訪問診療や訪問看護でお困りの方は、在宅医療相談室を窓口にケアマネジメントステーションでケアマネジャーを選んでいただき、介護保険を利用したケアプランを作成することができます。訪問看護ステーションから訪問看護師を派遣し、主治医の在宅医療の手助けと地域の皆様の介護と医療のお役に立てると考えています。
在宅医療相談室は、横浜市医師会の呼びかけに横浜市港北区医師会が応える形で発足し、運営が始まりました。医師会が相談室を運営する意義は2つあります。1つは、重度の要介護者など医療が関わらなければ在宅ケアが難しい方々をフォローできること。もう1つは、豊富な地域情報が集まる場所としてアドバイスや紹介が可能なことです。
現在、「要介護者が退院したがどうすればいいか」などの個人の悩みのほか、地域のケアマネジャーや看護師からも医療が必要なケースについて相談を受け、困っている方々へ適切な医療サービスをつなぐ役割を果たしています。
医療・介護は身近な問題ではありながら、自分自身が実際に直面してみると分からないことばかりです。区民の方々が不安に思っている時に、適切な医療サービスを提供するため、各事業が最大限に生かせるよう設立されたのが、この港北医療センターです。設立から8年、そのうち直近の3年間は新型コロナに翻弄された期間でもあります。今後は、これからの地域医療のプラットホームとなるべく、多様なニーズに応えられる多職種連携を充実させていきたいと考えています。