一般社団法人

徘徊・道迷い

インフォーマルなサービスを活用したケース

▼事例提供者
居宅介護支援事業所 ケアマネジャー

▼背景や生活状況、病状など
妻と2人暮らし。認知症の診断を受け、数年間は大きなトラブルなく過ごしてきた。家族の中で対応できなくなり、介護認定申請に至った。

▼症状・BPSDに対して行った支援
デイサービスの利用を試みたが、定期利用に至らなかった。家族に対しては、本人が現金を持たないようにしてもらえるように依頼をした。駅でのトラブルを回避するため、駅員への相談をした。認知症初期集中支援事業への申し込みや地域包括支援センター・区役所と情報共有した。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
本人の状況は変わらないが、地域で情報共有し協力体制を整え、家族の不安は軽減した。

かえるネットを活用したケース

▼事例提供者
居宅介護支援事業所 ケアマネジャー

▼背景や生活状況、病状など
夫と2人暮らし。認知症が徐々に進行しており、徘徊時に警察に保護されることが度々あった。

▼症状・BPSDに対して行った支援
夫は経済的な事情で介護サービス導入に非協力的であった。息子さんと連絡を取り、長男、次男から経済的な支援を受けられることになった。介護サービスの導入や港北区の「かえるネット」への登録をし、地域との連携を図った。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
徘徊はあるが、地域で見守りが進み、家族の安心感は増えた。
▼事例提供者
居宅介護支援事業所 ケアマネジャー

▼背景や生活状況、病状など
高齢の夫と2人暮らし。落ち着かず外に出ようとするため、目が離せない状況である。毎日、夫が本人と1時間以上散歩をしている。

▼症状・BPSDに対して行った支援
日中は週4回以上、認知症対応型デイサービスを利用することとした。 港北区「かえるネット」に登録した。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
「かえるネット」に登録し、地域との連携が図れた。これまでよりも本人が夜眠れるようになったため、夫も少し休めるようになった。
▼事例提供者
訪問看護ステーション 言語聴覚士

▼背景や生活状況、病状など
息子家族と同居。日常生活動作は自立から見守りの範囲で行えている。物忘れ、言語機能低下が著しく、徘徊がみられている。(1人で突然散歩に行ってしまう)

▼症状・BPSDに対して行った支援
玄関に「外出をしないで下さい。これからリハビリが来ます」と張り紙をした。 緊急カードを散歩の際に持っていくものに入れておいた。 港北区「かえるネット」への登録をケアマネジャーや家族に促した。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
玄関に張り紙をした事で、徘徊する回数が減った。 徘徊があっても緊急カードで連絡をしてもらう事があった。

サービスを利用して対応したケース

▼事例提供者
居宅介護支援事業所 ケアマネジャー

▼背景や生活状況、病状など
妻を亡くし娘さん家族と同居。もともと認知症があり、引っ越しで進んだのか、家族が同居したので気づいたのか不明だが、徘徊がみられるようになった。

▼症状・BPSDに対して行った支援
家族が休めるように、認知症対応ができるデイサービスを利用することになった。ショートステイも利用したが、帰ってから落ち着かない状態が続いたためショートステイの利用は中止した。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
日中はデイサービスを利用することで、家族は自分の時間を持つことができた。日中起きていることで夜はよく眠れている。認知症が徐々に進行してきたことと本人の体力低下のため、遠くに外出することはなくなった。

対応を工夫したケース

▼事例提供者
小規模多機能型居宅介護 介護職

▼背景や生活状況、病状など
夫と2人暮らし。難聴があるが筆談での会話可能である。夜、独り言を言っていることがある。

▼症状・BPSDに対して行った支援
気分転換をはかるために、車椅子で施設の周りを散歩した。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
外に出るとすぐに気持ちが安定し、通行人に挨拶をする様子がみられた。施設に戻ってからも落ち着いていた。

事例一覧

認知症に関するとりくみ